2005年08月05日

ルーブル展とドレスデン展を見に行ったよ

ルーブル展先日、横浜美術館の「ルーブル美術館展 19世紀フランス絵画 新古典主義からロマン主義へ」と、国立西洋美術館の「ドレスデン国立美術館展 世界の鏡」を見てきました。前の日記(殺人的)でも書いたけど、朝は早いしバスに乗る時間が長いわでとてもとても疲れたんですが、やはり大きな企画というだけあって疲れを忘れて作品に見入ってしまいました。どちらの展示も、19世紀、新古典主義とロマン主義のコレクション。
正直あたしは印象派以降の抽象表現のほうが好きだったんで、下調べもなにもなくぶっつけで見に行ってきました〜(ノ∀`)この展示を見た後、課題の関係でその辺の派閥をちょこっと調べたけど、これは全体の流れを掴まないと解らんと感じました。。。ちょこっと調べただけでは分からない。美術史って深いね。

長蛇の列最初はルーブル。行ってまずびっくりしたのは、美術館へと続く長蛇の列!美術館にこれほどの人が集まるものだとは知りませんでした。ゴッホ展に比べればまだましな方だというから、ゴッホなんか見に行ったら、私は怒り狂ったことでしょう。ドレスデンも似たような感じで人混みの中、背伸びしながら、ジャンプしながら、行ったり来たり、見て回りました。





ジェリコー 白馬の頭部テオドール・ジェリコー、「白馬の頭部」(ルーブル)。
ロマン主義を代表する数々の歴史画のほかに、馬をたくさん描いた画家さん。精神病患者の肖像を描いた作品もありましたが、共通して言えるのは、被写体の目ヂカラがすごいということ。馬の表情は優しく無邪気で、その馬がこちらに好奇心を持って見つめていることすら感じました。






ジェリコー 賭博癖の女精神病患者の場合は、おびえたような目できらきらと見つめ返してきます。それはもう不気味なくらいに。
(この写真じゃわからないが。。。)
ジェリコーは、ものすごい観察力の持ち主。








コロー 泉水のわきにたたずむギリシア娘ジャン・カミーユ・コロー、「泉水のわきにたたずむギリシア娘」(ルーブル)。
一見したときは、ざらざらとした殺伐なタッチに寒々しい印象を受けましたが、全体に靄がかかったようなやさしい雰囲気が( ´,_ゝ`)d グッ
この手のもやっとした風景画はけっこう好きです。コローは見たままを描く風景画家。そのバカ正直さから、なかなか認められなかったとも言われます。
この作品を見て思うのは、人物と風景、どっちが主役なんだかわからないこと。人物と植物がお互いを引き立てあっていると思います。





フリードリヒ 月を眺める二人の男カスパー・ダヴィット・フリードリッヒ、「月を眺める2人の男」。(ドレスデン)
赤い空に惹かれる人って多いんじゃないかと思います。私のようなファンタジー好きにはたまりませんな。
この展示の後で画集を見たら、フリードリッヒの作品はどれも幻想的な風景画でした。そしてこの作品のように、背を向けた人物が描かれていることが多いのです。彼はそのことについて「(背中を向けた彼らは)煽動活動を目論んでいるんですよ」と語った。風景画に力を注ぎつつ、政治的な問題にも関心を向けていた、らしい。






フェルメール 窓辺で手紙を読む若い女ヨハネス・フェルメール、「窓辺で手紙を読む若い女」。(ドレスデン)
…この絵を見るために私は早起きしたんです。実際に見るまではそんなことは少しも考えなかったけど…。朝のバスの中では「なーにがフェルメールだー。興味ねーよ!」と思ってました。
タッチに無駄がなく、構図もパーフェクト(定規で測ったとかではなく、色といい、形といい、見ていて本当に気持ちのいいバランスだった)。実際、私のように、この作品の前で足を止めてしまう人が大勢いたのです(そのおかげであまり立ち止まって見ていられなかった)。
帰りにこの絵のポストカードを買ったけど、友人と「やっぱり本物みたいにはいかないね」と肩を落として語り合いました。本物と写真では月とスッポンくらいの違いがあります。家の近くにフェルメール作品が来たら、必ず見に行くべし。

フェルメールは、生前全く売れなかったために記録も作品もあまり残っていないという、謎の多い画家。そのため、今日でも盛んな研究が行われています。作品もその価値を認められるまではずいぶんひどい扱いを受け、作品を買い取った持ち主の好みによって、背景や人物の表情などを変えられるというようなことも起きたという…。
だから、ひとたび「フェルメールの本物が出た!ヽ( ´ー`)ノヽ(´▽`)/」となると、かなりの騒ぎになる。そのためか、ハン・ファン・メーヘレンという美術史上最大の贋作作家を生み出すことになった。メーヘレンは絵画の才能を認められない腹いせに、フェルメールの贋作を作って復讐したという。
彼の策略に見事にひっかかってしまった研究家たちは、その後はフェルメール作品断定にかなり慎重になっているんだとか…。なかなかおもしろいエピソードです。




新古典主義、ロマン主義ってなんだろーって感じで見に行ったわけだけど、そんなん知らなくても有名な作品がけっこうあって楽しめました。で、レポート課題で強制的に作家が生きた時代背景や美術史を調べると、けっこうおもしろいのだ。

あ、でも、しばらく行かなくてもいいや…。


「ルーブル美術館展」は7/30から京都市美術館に場所を移しています。
よみうりテレビ イベントガイド
京都市美術館

「ドレスデン国立美術館展〜世界の鏡〜」は9/19まで、上野の国立西洋美術館にて開催中です。
NIKKEI NET イベントガイド
国立西洋美術館

posted by アンゴ at 17:14| 静岡 ☔| Comment(5) | TrackBack(4) | 美術とデザイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
う〜ん
こういう芸術鑑賞っていうのもたまにはいいもんですねぇ〜。
夏休み中どっかいってみようかなぁ〜?
って考えた奴がいっぱい来て並ぶ羽目になるわけですな・・・。笑)

そうそう・・・
Musical Batonを返すと言う試みを・・・してみたんですが。笑)
Posted by スマート at 2005年08月05日 19:55
う〜ん
たまーにで充分です(;;)
課題にでもならないとこんなに感想書いたりしないんですよね。。。

バトン返しやがって。
なんか考えときます♪
Posted by アンゴ at 2005年08月05日 22:13
私もルーブルは観てきましたよ(^.^)やはり大きな絵は良いねぇ、なんて友だちと語り合ったのでした。ポストカードも良いけど、やはり物足りないですよね。また涼しくなったら美術展めぐりしたいです(^.^)
Posted by くーち at 2005年08月05日 23:48
やっぱり本物は迫力が違いますよね。
びっくりするくらい大きかったです^^
あ、いいですねぇ、秋の美術館。紅葉がキレイなところに行きたいな…。
Posted by アンゴ at 2005年08月06日 00:31
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Posted by �����l����� at 2005年08月16日 19:50
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